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蠍座の象意

  • 執筆者の写真: Momo ジョーティッシュ
    Momo ジョーティッシュ
  • 2024年3月1日
  • 読了時間: 4分

更新日:2月10日


蠍座

13星座における、蠍座の象意についてお話致します。


エレメント:水

陰陽:女性

活動性:固定

関連惑星:火星(冥王星)

その他:火星が定座、月が減衰

ナクシャトラ:アヌラーダー

表示体:8ハウス

恒星:アンタレス


キーワード:

・孤立

・分離

・静寂

・内なる自己との繋がり


蠍座は、水のエレメントを持ち、陰陽は女性、活動性は固定、関連惑星は火星(冥王星)、8ハウスの表示体です。


精神的な発展のプロセスは乙女座から始まります。乙女座の高い情報処理能力や批判的視点でこの世の虚構に気づく事で、私たちは精神的な混乱を経験し、乙女座の完璧主義によって善や悪といった二元論の罠に嵌ります。


次の天秤座のプロセスでは、二元論の罠から抜け出す為に、世の中の出来事や事実から自分の感情的な反応を切り離し、冷静に観察し、白か黒で判断しないという、調和のプロセスを経験します。


乙女座〜天秤座のプロセスでは、あくまでも自分自身の視点は外側の出来事に向けられています。次の蠍座のプロセスでは、視点を内側に向けることで、内なる自己と繋がり、自分の外側には本当の答えはない事を知る事になります。


私たちは、この地球に生まれてから現在に至るまでに、あらゆる方法で、外側にしか正解がないという嘘を植え付けられています。しかしながら、真実は、静寂の中で自分の内面との対話を行い、内なる自己と繋がる事でしか得られません。その為には、絶え間なくやってくる不必要で膨大な情報や、他人との無用な繋がりを断つ期間が必要です。


私たちが普段、どれほどまでに外側の事象に影響を受けているか、それは、完全な孤立を経験するプロセスがないと気づく事ができません。外側の事象とは、環境や他人のエネルギー、所属している組織、普段目にする情報、などです。これらのものと一時的に距離を置くことで、自分本来の感覚や、自分が本当に望んでいる事、何が真実かを見抜く能力、等を取り戻す事ができるのです。


太陽が蠍座を通過する期間は、例年およそ11/23~11/29の約6日間です。この短い期間の間に、私たちは今まで繋がっていた不必要なものから強制的に分離し、孤立を経験をするかもしれません。別れや何かを失う事を恐れないでください。それは、自分の精神的な発展において必要なプロセスです。


蠍は、尾の毒針で外敵や捕食対象を刺し、毒を注入します。毒は体液です。つまり、蠍は相手を針で刺すことで、相手と一体化する事となります。その為に、蠍座は、特定のものに対して深い繋がりを得る事を得意とします。


蠍は生きた化石と呼ばれる様に、古代シルル紀(約4億年前)より存在しており、またその生態が変化していません。蠍が絶滅せずに生き残る事ができたのは、砂漠などの外敵が少ない過酷な環境や、絶食に耐える強靭な生命力を持っていたからです。その為に、蠍座はとても忍耐強く、一つの事に集中し、徹底的にやりぬく意志の強さ、孤独に耐えうる精神力を持ち合わせています。


興味の対象が外の物事、特に人間関係に向いてしまった場合、深く繋がる性質を持っている為に、時に相手への依存や執着に発展する可能性があります。蠍座は、相手のエネルギーに影響されやすいです。故に、蠍座が本来深く繋がるべき対象は、自分自身なのです。意図的に孤立する事で、安全な領域となります。孤立をすることで、内なる自己と繋がり、その鋭い直感を最大限活かせる事ができるのです。


蠍座は8ハウスの表示体です。8という数字は、横にする事で無限のスパイラルを表すインフィニティマークとなります。私たちは、「特定の誰かがいないと生きていけない」「特定の何かがないとつまらない」等と、外側の出来事に対しての何らかの依存を抱えています。これは、自分自身のエネルギーの枯渇を外側の何かによって補充しなければいけない負のスパイラルです。孤立を経験し、内なる自己と対話を行い、繋がる事で、外側の出来事がどうであれ、何かが足りなかったとしても、完全にエネルギー的に満たされ、エネルギーの自己補充ができる理想的なスパイラル(インフィニティマーク)に移行する事ができるのです。



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外側には何も答えはない事を理解することは、蠍座以外の全ての人にとって必要です。

元インド占星術鑑定士 鈴

元インド占星術の鑑定士。現在は、インド占星術をベースにし、蛇使い座も含めた13星座での占星術を研究しています。当サイトの記事は今までの占星術の常識を覆す様な内容も含まれる為に、まずは「はじめに」をご覧ください。

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