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蟹座の象意

  • 執筆者の写真: Momo ジョーティッシュ
    Momo ジョーティッシュ
  • 2024年4月30日
  • 読了時間: 4分

更新日:2月10日


蟹座

13星座における、蟹座の象意についてお話致します。


エレメント:

陰陽:女性

活動性:運動

関連惑星:月

その他:月が定座、木星が高揚する、火星が減衰する

ナクシャトラ:プナルヴァス、プシュヤ、アーシュレーヤ

表示体:4ハウス


キーワード:

・浄化

・潜在意識

・不要なものの排除

・感情と向き合う


 

※2024年7月加筆修正しています。

蟹座は、水のエレメントを持ち、陰陽は女性、活動性は運動、支配星は月です。蟹は浄化された美しい水域に生息します。蟹の有無で水質を測るほどに、蟹は水の汚染に敏感です。澱んだ濁った水では生息する事ができません。水は感情を表しますので、蟹座も同じように感情の汚染にすぐに気づきます。


蟹は固い甲羅の下に無数の卵を抱え、産卵までの長い期間、卵を守っています。蟹座は4ハウスの表示体であり、4という数字は古来より安定を表す数字であるために、4ハウスは安定するべきもの(心・感情・潜在意識)などを表します。


蟹座は、木星が高揚し、火星が減衰する星座です。受容や発展・拡大・楽観の象徴である木星が強くなり、戦いを表す火星が減衰するために、蟹座はとても包容力のある星座ですが、同時に運動星座でもある為に、何かを守ろうとする行動力もある星座です。


感情を象徴する様に、自分の感情の傷みに敏感で、他者の感情の傷みにも同様に敏感です。他者の心の痛みが分かる為に、その傷を癒し、慰め、力になろうと尽くします。他人の苦しみを自分の事の様に感じてしまうために、自分と近しい誰かが苦しむ事は、自分自身も辛い為です。


感情に敏感な為に、繊細で傷つきやすく、自分を傷つけるものを排除しようと攻撃したり、避けたり、殻に閉じこもる傾向があります。


ヤドカリや蟹の様な野生の水棲動物は、潮汐に同調した体内時計を持っていると言われています。潮汐は月の引力によって起こる為に、蟹座は月とも関連の深い星座であり、月が支配星でもあるために、月の影響に左右されやすいとも言えます。その為に、他の星座に比べても顕著に、月の満ち欠けに影響されて感情の起伏が激しくなったりする事がありますが、蟹は外から見ても表情が読み取れない様に、蟹座の人の激しい心の変化は外からは読み取りづらい事があります。

基本的に内向的であり、感情に敏感な為に疲れやすく、HSPの様な傾向があります。


海を生息域とする種類の蟹は、時に水深数百メートルもの深さまで潜ります。同様に蟹座も、人間の深い意識=潜在意識と繋がる事を得意とします。潜在意識とは、私たちが生まれてから現在までに多くのトラウマや痛みを経験し、それに対する恐れや不安を多く抱えています。それらは無意識の中に閉じ込められ、私たちの顕在意識をコントロールしています。


自分の感情と向き合い、今までの経験の中で、潜在意識を傷つけられた過去があったか、冷静に観察して、常に感情の浄化に努める事で、他者への癒しの能力を開花させることができるでしょう。運動星座の為に、他者の為に何か行動をしようという気持ちが働く星座ではありますが、意識を外側に向けるのではなく、まずは自分自身の感情の動きに注意を払い、自身の潜在意識と仲良くなる事ができなければ、他者を癒す事ができません。


濁った水は、卑屈や劣等感など、マイナスな感情に繋がります。時に、1人になり自分と向きあう時間が必要です。常に水(感情)の浄化に努める事で、また、感情の傷を許す事で、蟹座が本来持つ、純粋な人の良さ・穏やかな癒しの力を活かす事ができるでしょう。


蟹座にかかるナクシャトラは、プナルヴァス、プシュヤ、アーシュレーヤです。

プナルヴァスとプシュヤの場合には、安定や安心・安全を求める傾向があり、より蟹座の象意が強くなるでしょう。アーシュレーヤの場合には、獅子座の境であるナクシャトラの為に、蟹座と獅子座の両方の性質を併せ持ちます。水のエレメントと火のエレメントという、反対の性質を持つエレメントの境に位置するナクシャトラの為に、両極端・激しさ・鋭さ・改革など、蟹座らしからぬ性質を持つでしょう。



元インド占星術鑑定士 鈴

元インド占星術の鑑定士。現在は、インド占星術をベースにし、蛇使い座も含めた13星座での占星術を研究しています。当サイトの記事は今までの占星術の常識を覆す様な内容も含まれる為に、まずは「はじめに」をご覧ください。

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